GPSラップタイマーで起こる「2重計測」とは?
GPSラップタイマーは、スタートラインやフィニッシュラインとして設定した位置を通過するとラップタイムを記録します。
しかしコースレイアウトによっては、スタートライン付近を短時間で再度通過してしまうケースがあります。
しかしコースレイアウトによっては、スタートライン付近を短時間で再度通過してしまうケースがあります。
例えば、
- ヘアピンの折り返し区間
- ジムカーナコース
- ミニコース
- ピットレーン付近
などでは、GPSの測位誤差やライン設定によって本来1周していないにもかかわらず、誤ってラップを記録してしまうことがあります。
これが「2重計測(ダブルカウント)」です。
クールダウン時間とは?
この問題を防ぐためにKLAPでは「クールダウン時間」を設けています。
クールダウン時間とは、スタートラインを通過した後、一定時間は次のラップ判定を無効にする機能です。
例えばクールダウン時間を30秒に設定した場合、
- スタートライン通過
- ラップ計測
- 30秒間は判定停止
- 30秒経過後に再び計測開始
という流れになります。
これにより、スタートライン付近を再度通過しても誤計測を防ぐことができます。
クールダウン時間の設定目安
設定値はコースによって異なります。
基本的には、予想されるベストラップより少し短い時間を設定するのがおすすめです。
例
| コース | ベストラップ | 推奨クールダウン |
|---|---|---|
| 白糸スピードランド | 40秒前後 | 30~35秒 |
| ミニバイクコース | 50秒前後 | 40~45秒 |
| ジムカーナ | 60秒前後 | 50秒前後 |
クールダウンが長すぎると、本来のラップまで無視してしまう可能性があります。
逆に短すぎると2重計測が発生しやすくなります。
現在のKLAPでは逆走判定も搭載
現在のKLAPでは、初期バージョンにはなかった「逆走判定機能」を搭載しています。
スタートラインを最初に通過した方向を記憶し、逆方向からラインを横切った場合はラップを記録しません。
そのため、
- ピットイン
- コースイン
- ショートカット
- 逆方向通過
などによる誤計測を大幅に減らせます。
ただし、コース入口の位置によっては逆走判定が働く場合があるため、その場合はスタートライン位置を変更してください。
予測判定機能による精度向上
KLAPではGPS座標を単純に比較するだけではなく、移動方向と速度から通過位置を補間する予測判定を行っています。
そのため、
- iPhone内蔵GPS
- Android内蔵GPS
- 1Hz GPSモジュール
でも実用的なラップ計測が可能です。
さらに、
- 5Hz GPS
- 10Hz GPS
を使用すると、通過位置の補間精度が向上し、より安定した計測結果が得られます。
2重計測が発生する場合の対策
もし誤計測が発生する場合は、以下を確認してください。
スタートライン位置を変更する
コースレイアウトによっては、別の場所へ移動した方が安定します。
GPS判定幅を調整する
判定エリアが広すぎると誤判定の原因になります。
クールダウン時間を延長する
最も簡単で効果的な対策です。
GPS受信状態を確認する
建物や山の近くではGPS精度が低下する場合があります。
まとめ
GPSラップタイマーで発生する2重計測は、
- クールダウン時間
- 逆走判定
- 適切なライン設定
によって大幅に防ぐことができます。
KLAPでは予測判定機能も採用しているため、1Hz GPSでも実用的な計測が可能です。
ただし、周回ごとの再現性や走行解析を重視する場合は、5Hz〜10Hz GPSモジュールの使用をおすすめします。
サーキットごとに最適な設定は異なるため、実際の走行データを見ながら微調整してみてください。

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