ラップタイムだけでは見えない「本当の差」
サーキット走行では、最終的なラップタイムだけを見ても改善ポイントが分からないことがあります。
例えば、
- ベストラップは40.500秒
- 別のラップは40.700秒
だった場合、
「どこで0.2秒失ったのか」
はラップタイムだけでは判断できません。
実際には、
- 1コーナー進入で0.1秒ロス
- ヘアピン立ち上がりで0.15秒短縮
- 最終コーナーで0.25秒ロス
というように、各区間ごとの積み重ねでタイム差が発生しています。
そこで今回、KLAP Analyzerへ自由に区間を指定できるセクター計測機能を追加しました。
セクター計測とは?
セクター計測とは、
スタート地点と終了地点を自由に設定し、その区間だけのタイムを計測する機能です。
一般的なサーキットでは、
- 第1セクター
- 第2セクター
- 第3セクター
と固定されています。
しかし実際の練習では、
「このコーナーだけ比較したい」
という場面が多くあります。
KLAP Analyzerでは、任意の地点を指定して区間タイムを測定できるため、
- 1コーナーだけ
- ヘアピンだけ
- 最終コーナーだけ
といった細かな分析が可能です。
セクター設定方法
STEP1:走行ログを読み込む
まずはKLAPで保存したGPXファイルを読み込みます。
FILEボタンからファイルを選択すると、
- 走行ライン
- 速度
- 回転数
が表示されます。
STEP2:開始地点を設定
グラフ下のシークバーを移動し、計測開始したい地点へ合わせます。
例えば、
- ブレーキング開始地点
- コーナー進入地点
- 立ち上がり地点
などです。
位置が決まったら
SET A
を押します。
STEP3:終了地点を設定
同様にシークバーを移動し、計測終了地点を選択します。
位置が決まったら
SET B
を押します。
STEP4:タイムを確認
設定が完了すると、指定区間のセクタータイムが自動計算されます。
複数ラップを選択している場合は、それぞれのタイム差も確認できます。
活用例① コーナー進入比較
例えば1コーナーの進入を比較するとします。
同じライダーでも、
- 早めにブレーキした周回
- 奥まで我慢した周回
では結果が異なります。
セクタータイムを見ることで、感覚ではなく数字で比較できます。
実際には、「怖かったけど奥まで突っ込んだ方が速かった」という結果になることもあります。
活用例② 立ち上がり重視の分析
ミニバイクでは、コーナー進入より立ち上がり速度が重要なケースがあります。
ヘアピン出口から次のコーナーまでをセクター化すると、アクセルを開けるタイミングの違いが明確になります。
さらに、
- 回転数
- 車速
も同時に確認できるため、「どのギアが良かったか」まで分析できます。
活用例③ ライン取り比較
KLAP Analyzerでは走行ラインも表示できます。
例えば、
ラインA
小さく回る
ラインB
大きく回る
同じコーナーでも、
どちらが速いかは実際に計測しないと分かりません。
セクタータイム機能を使えば、感覚ではなく数値で比較できます。
ラップ比較時の注意点
複数ラップを比較している場合、セクター計測の基準位置はメイン表示ラップ側になります。
比較対象ラップは、同じ座標位置を通過した時間を計算します。
そのため、ラインが違っていても公平な比較が可能です。
今後の展開
現在は、
- セクタータイム表示
- ラップ比較
- 回転数表示
- 車速表示
に対応しています。
今後は、
- ベストセクター自動生成
- 仮想ベストラップ計算
- セクターランキング表示
なども検討しています。
ラップタイムだけでは分からない「速さの理由」を可視化できるツールとして、さらに進化させていく予定です。
まとめ
KLAP Analyzerのセクター計測機能を利用すると、
- コーナーごとのタイム差
- ライン取りの違い
- ブレーキングポイント
- 立ち上がり加速
を数値で比較できます。
「なんとなく速かった」
を
「どこで何秒速かった」
へ変換できるのが最大のメリットです。
サーキット走行の改善ポイントを見つけたい方は、ぜひ活用してみてください。

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