長年使用していたNSR50の純正タコメーターが故障してしまいました。
中古メーターを探す方法もありますが、年式的に状態の良いものは少なく、今後も故障する可能性があります。
そこで今回は、純正メーターの外観を活かしたまま内部を電気式へ改造し、ステッピングモーター駆動のタコメーターとして再生してみました。
なぜ純正メーターを改造するのか
NSR50の純正メーターは機械式で、長年使用すると内部部品の摩耗や故障が発生します。
しかし、
- 純正の見た目を残したい
- 社外デジタルメーターは好みではない
- レストア車両の雰囲気を維持したい
という理由から、純正ケースと文字盤を活用することにしました。
外観は純正そのままですが、中身は現代的な電子制御へ変更しています。
改造の仕組み
今回のタコメーターは以下の構成です。
- パルス整形回路
- マイコン(Arduino / ESP32)
- ステッピングモーター
- 純正メーターケース
エンジンから出力される点火パルスをマイコンで読み取り、回転数へ変換します。
計算された回転数に応じてステッピングモーターを制御し、針を目的の位置まで移動させています。
パルス整形回路について
バイクの点火信号はノイズが多く、そのままではマイコンが正確に読み取れません。
そのため、
- ノイズ除去
- 電圧変換
- 波形整形
を行う回路を追加しています。
この処理によって安定した回転数計測が可能になります。
ステッピングモーターを使うメリット
一般的なサーボモーターでも針を動かせますが、タコメーター用途ではステッピングモーターの方が有利です。
理由として、
- 指示位置の再現性が高い
- 微細な角度制御が可能
- メーターらしい滑らかな動きが実現できる
といった特徴があります。
近年の自動車用メーターでも同様の方式が採用されています。
動作テスト
動作確認には自作パルス発振器を使用しました。
エンジン回転数を模擬した信号を入力し、各回転域で針の追従性や応答速度を確認しています。
実際にテストしたところ、アイドリング付近から高回転域まで安定して追従し、実用的なレスポンスを得ることができました。
今後の課題
現時点で基本動作は完成していますが、
- 応答速度の最適化
- 振動対策
- ケース内部の小型化
- 車両搭載テスト
などを進めていく予定です。
まとめ
今回は故障したNSR50純正タコメーターをベースに、ステッピングモーター駆動の電気式タコメーターへ改造してみました。
外観は純正のまま、内部は電子制御化することで、旧車らしい雰囲気と現代的な信頼性を両立できます。
電子工作やレストアに興味がある方の参考になれば幸いです。
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