GPXログを見ると何が分かるのか?サーキット走行データの活用方法を初心者向けに解説

 サーキット走行後に保存される「GPXログ」。

GPSラップタイマーを使い始めると、

  • GPXファイルって保存する意味があるの?
  • ラップタイム以外に何が分かるの?
  • 解析ツールって本当に役に立つの?

と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

実はGPXログには、ラップタイムだけでは分からない「速く走るためのヒント」がたくさん詰まっています。

今回は、GPXログを見ることで何が分かるのかを、初心者の方にも分かりやすく解説します。

GPXログとは?

GPX(GPS Exchange Format)は、GPSの位置情報を記録するためのファイル形式です。

GPSラップタイマーでは、

  • 位置情報
  • 通過時刻
  • 速度情報

などを一定間隔で保存しています。

これらのデータを後から解析することで、走行内容を振り返ることができます。

① 走行ラインが分かる


セクター2でベストタイムが出たL14とL16を比較します。


  L14


 L16

S2でベストタイムが出たL14の方が4コーナー5コーナーをコンパクトにまわり、その後の直線でスピードにのってることがわかります。

このように、GPXログの代表的な活用方法が「走行ラインの確認」です。

実際にどのラインを通っていたのかを地図上に表示できます。

例えば、

  • 進入位置が毎周違っていないか
  • クリッピングポイントが安定しているか
  • 立ち上がりラインが広がっていないか

などを客観的に確認できます。

「同じように走っているつもりだったのに、実は毎周ラインが違っていた」ということも珍しくありません。

② どこでタイムを失っているのか分かる

ラップタイムだけを見ると、

「今日は0.5秒遅かった」

という結果しか分かりません。

しかしGPXログを解析すると、

  • 1コーナー進入で失っている
  • 最終コーナーの立ち上がりが遅い
  • ストレートの加速が足りない

など、タイム差が生まれた場所を把握できます。

改善ポイントが明確になるため、次の走行につながります。

③ セクタータイムを比較できる

コースを複数の区間に分けて比較する「セクター解析」もGPXログの大きなメリットです。

例えば、

  • セクター1はベストだった
  • セクター2で0.3秒失っていた
  • セクター3は安定していた

というように、ラップ全体ではなく区間ごとの傾向を確認できます。

ベストラップ更新のヒントを見つけやすくなります。

L14とL16ではS1で0.5秒、S2で1秒 圧倒的にタイムを落としていることがわかります。


④ ベストラップとの差が分かる

GPXログを複数保存しておけば、

  • 今日の走り
  • 前回のベストラップ
  • セッティング変更後の走行

などを比較できます。

「速かった日の走り」を再現するための参考資料として活用できます。

感覚だけに頼らず、データで振り返ることができるのは大きなメリットです。

⑤ セッティング変更の効果を確認できる

GPXログはライダーだけでなく、マシンセッティングにも役立ちます。

例えば、

  • ギヤ比変更
  • サスペンション調整
  • タイヤ変更
  • 空気圧変更

を行った際に、

  • 最高速が伸びたのか
  • コーナー速度が上がったのか
  • タイム短縮につながったのか

を確認できます。

「なんとなく良かった気がする」ではなく、実際のデータとして比較できます。

GPXログは初心者にも必要?

「解析なんて上級者向けでは?」

と思うかもしれません。

しかし実際には、初心者ほどGPXログは役立ちます。

なぜなら、

  • 自分の走りのクセを知る
  • 毎周のバラつきを確認する
  • 上達しているか客観的に分かる

からです。

速い人ほど感覚とデータを照らし合わせています。

初心者でも、まずは走行ラインを見るだけでも十分価値があります。

まとめ

GPXログを見ることで、ラップタイムだけでは分からない多くの情報を得ることができます。

  • 走行ラインの確認
  • タイムを失っている場所の把握
  • セクタータイム比較
  • ベストラップとの差の分析
  • セッティング変更の効果確認

GPSラップタイマーは「タイムを記録する道具」でもありますが、本当の魅力は「走りを振り返るための道具」であることです。

GPXログを活用することで、自分の走りを客観的に分析できるようになります。

まずは一度、自分の走行データを見返してみてはいかがでしょうか。新しい発見があるかもしれません。

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