サーキット走行でGPSログを取得するようになると、ラップタイムだけでは分からない情報が数多く見えてきます。
「どのコーナーでタイムを失っているのか」
「ベストラップと何が違うのか」
「ライン取りの違いはどれくらい影響しているのか」
こうした疑問を分析するために開発を始めたのが、GPSログ解析ツール「KLAP Analyzer」です。
現在公開しているKLAP Analyzerの前身となる初期版で、当時実装していた機能や開発の経緯を紹介します。
開発のきっかけ
当初はGPSラップタイマー「KLAP」のデバッグを行うための内部ツールとして制作していました。
GPSの取得精度確認やラップ判定ロジックの検証を行うため、走行データを地図上に表示する機能を作ったのが始まりです。
実際にサーキットでテストを重ねる中で、
- 走行ラインを比較したい
- 速度変化を確認したい
- ベストラップとの差を分析したい
という要求が増え、徐々に機能が拡張されていきました。
初期版で実装した主な機能
走行ライン表示
GPSログから走行軌跡を地図上へ表示する機能です。
コーナー進入位置や立ち上がりラインを確認できるため、ライディングの振り返りに活用していました。
当時は位置補正機能がなく、GPS誤差の影響をそのまま受けていました。
速度グラフ表示
GPSログに記録された速度情報をグラフ化する機能です。
- ブレーキング開始位置
- コーナー最低速度
- 加速ポイント
などを確認できるようになりました。
ラップタイムだけでは見えない走行の違いを把握できるため、初期版の中でも特に活用頻度が高い機能でした。
ラップ比較機能
複数ラップを重ねて表示し、走行内容を比較できる機能です。
同じコーナーでも、
- 進入速度
- 旋回速度
- 立ち上がり速度
が異なることが可視化できるようになりました。
セクター計測の原型
現在のセクター計測機能ほど完成度は高くありませんでしたが、任意ポイントを利用した区間タイム計測の試作も行っていました。
後に正式実装されるセクター解析機能の原型となった機能です。
当時の課題
初期版には多くの課題もありました。
特に苦労したのがGPSデータの誤差です。
GPSは測位条件によって位置が数メートルずれることがあり、
- ラップ判定位置が変化する
- ライン比較が難しい
- 速度計算に誤差が出る
といった問題が発生しました。
これらの経験が、その後の位置補正機能や解析アルゴリズム改善につながっています。
現在のKLAP Analyzerへ
その後のアップデートにより、
- セクタータイム解析
- GPXデータ対応拡張
- 走行ラインアニメーション
- GPS位置補正機能
- ラップ比較機能の強化
などが追加されました。
現在公開しているKLAP Analyzerは、この初期版の試行錯誤をベースに改良を重ねたものになります。
まとめ
KLAP Analyzerは、もともとGPSラップタイマーのデバッグ用ツールとして開発をスタートしました。
初期版では、
- 走行ライン表示
- 速度グラフ表示
- ラップ比較
- セクター解析の試作
といった機能を実装し、実際のサーキット走行を通じて改良を続けてきました。
現在も実走テストを繰り返しながら、より実用的な走行解析ツールを目指して開発を続けています。
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