u-blox M10設定ガイド:10Hz高レート更新でラップタイマーの精度を極める(u-center2編)

u-blox M10搭載GPSモジュールは、
初期状態では1Hz設定になっている製品も多く、
そのままではGPSラップタイマー用途では性能を十分に発揮できません。

M10シリーズはM8世代と比較して

・低消費電力
・マルチGNSS性能向上
・都市部での測位安定性向上
・感度向上

などが特徴です。

サーキット用途では
特に衛星捕捉速度と測位安定性の向上を体感しやすい印象です。

本記事では、

u-center2を使用して

・10Hz化
・115200bps設定
・不要NMEA停止
・設定保存

までを画像付きで解説します。

KLAPだけでなく、
他のGPSロガーやラップタイマーでも応用可能です。

現在、多くのGPSモジュールには MediaTek (MTK) または u-blox のチップが搭載されています。市販状態では更新レートが1Hz、ボーレートが9600〜115200とバラつきがありますが、当アプリを快適に動かすための推奨設定は以下の通りです。

【KLAP推奨設定】

  • 更新レート: 10Hz

  • ボーレート: 115200

  • 送信NMEAデータ: GGA、RMC

  • 衛星測位: できるだけ多くの衛星を受信(GNSS設定)


ボーレート

10Hz運用では、1秒間に10回GPSデータを送信します。

9600bpsのままでも動作する場合がありますが、
データ量が増えると取りこぼしの原因になるため、
115200bpsを推奨しています。

送信NMEAデータ

GGAとRMCだけでラップタイマーに必要な

・時刻
・緯度経度
・速度

を取得できます。

不要なメッセージを停止することで
通信負荷を削減できます。


以前、古いGPSモジュールを使用してiPhone版の走行ラインをテストした際、データの乱れが確認されました。そこで今回は、最新の u-blox M10 を導入し、実走テスト前に最適なセットアップを行いたいと思います。


u-blox M10の設定手順(u-center2使用)

M10世代の設定には、専用ソフトウェアの u-center2 を使用します。 ※M8以前のチップは旧バージョンの u-center の方が使いやすい場面もありますが、M10の全機能を活用するには2が必須です。


1. u-center2 の準備

まずは公式サイトから u-center2 をダウンロードし、各種ユーザー登録を済ませて起動してください。

2. デバイスの接続

画面左側の 「Datasources」 にある [+] アイコンをクリックします。



3. COMポートの選択

PCに接続したGPSモジュールの COMポート を選択して接続します。



4. 設定メニューを開く

接続後、「Device configuration」 を開き、詳細設定画面へ進みます。



5. ボーレートの設定(115200bps)

通信速度を高速化します。

  • 項目: CFG-UART1-BAUDRATE (または UART2)

  • VALUE: 115200

  • RAW (Hex): 0001C200

6. 更新レートの設定(10Hz)

1秒間に10回位置情報を更新する設定です。

  • 項目: CFG-RATE-MEAS

  • VALUE: 100

  • Unit: ms(ミリ秒)

7. NMEA出力データの選択

不要なデータを間引き、通信負荷を下げます。

  • CFG-MSGOUT-NMEA_ID_GGA_UART11

  • CFG-MSGOUT-NMEA_ID_RMC_UART11

  • その他の項目: すべて 0

8. 設定の保存(重要)

ここを忘れると電源を切った際にリセットされてしまいます。

  • Write Layer: RAM + Flash を選択(設定を永久保持)

  • 最後に必ず [Set to device] をクリックします。

設定後、念のためデバイスを再起動し、設定が保持されているか確認してください。


管理人の一言

最新のM10チップは測位精度・感度ともに向上しており、これまでのモジュールで課題だった「ラインの乱れ」がどこまで改善されるか非常に楽しみです。設定が完了したら、いよいよ実走テストへ向かいます!


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