u-blox M8 / M7設定ガイド:10Hz高レート更新でラップタイマーの精度を極める(u-center編)

前回の記事の記事では最新のM10チップの設定方法を紹介しましたが、今回は現在も主流である u-blox M8 / M7 チップの設定方法を解説します。

M10は高性能ですが、まだ価格が高く種類も限られています。一方、M8やM7は手に入りやすく、適切に設定すればラップタイマーとしての精度に不足はありません。管理人自身も、USB接続のM7搭載モジュールを仕様変更して使用していますが、タイム測定において不便を感じたことはありません。

過去のテスト記録はこちら


【KLAP推奨設定】

更新レート: 10Hz

ボーレート: 115200

送信NMEAデータ: GGA、RMC

衛星測位: できるだけ多くの衛星を受信(GNSS設定)

推奨設定の設定をM8,M7のセットアップをおこないます。


u-center による設定手順

M8 / M7世代の設定には、旧バージョンの u-center(v2ではない方)を使用します。


1. u-center の準備

まずは公式サイトから u-centerをダウンロードしてください。


2. デバイスの接続

パソコンとはUSBもしくはシリアル変換が必要です。

画面左上の「コネクタ」アイコンから接続先の COMポート を選択します。

「矩形波(アンテナ)」アイコンの横にあるプルダウンで ボーレート を選択します(初期状態は9600が多いです)。



接続に成功すると、画面下のステータスバーのコネクタマークが緑色に点滅し、
チップ名が表示されます。

3. 設定メニューを開く


「view」で「Configuration」をクリックします




4.各種設定

マルチGNSS設定 (CFG-GNSS)

M8では、どの衛星を組み合わせて使うかを選択します。

設定: UBX -> CFG -> GNSS

推奨: GPS, Galileo, QZSS(みちびき), SBASにチェック。

ポイント: 10Hzなどの高リフレッシュレートで使用する場合、GLONASSをオフにするとチップの計算負荷が下がり、更新タイミングの精度(ジッターの少なさ)が向上します。

更新レートの設定 (CFG-RATE)

設定: UBX -> CFG -> RATE

値: Measurement Period を 100ms にすると 10Hz になります。

ダイナミックモデル (CFG-NAV5)

移動体の特性に合わせて計算アルゴリズムを最適化します。

Dynamic Model: 4 - Automotive

バイクや車での急旋回や加減速による位置の「飛び」を抑えます。

通信ポート設定 (CFG-PRT)

Baudrate: 115200

10Hz運用時は、標準の9600bpsではデータが溢れるため、必ず高速化してください。

Protocol out: 1 - NMEA(または 0+1 - UBX+NMEA)

不要なメッセージの停止 (CFG-MSG)

通信帯域を節約し、マイコン側の解析を楽にします。

有効: GGA, RMC(および必要に応じて VTG)

無効: GSV, GSA, GLL, ZDA などは Off にします。特に GSV はデータ量が非常に多いため停止推奨です。

項目: CFG-RATE-MEAS

VALUE: 100

Unit: ms(ミリ秒)


設定の保存方法 (CFG-CFG)



※これを忘れると電源オフで元に戻ります。

  1. UBX -> CFG -> CFG (Configuration) を開く。

  2. Devices リストの 0 - BBR1 - FLASH を両方選択(青く反転)させる。

  3. Save current configuration が選択されている状態で、左下の [Send] を押す。



最後にデバイスを再起動し、設定が保持されているか確認できれば完了です!

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