サーキット走行でラップタイムを正確に計測したい方に向けて、Android対応のUSB-GPS専用ラップタイマー「KLAP-USB-VER3」を紹介します。
GPSラップタイマーを使用していると、
・ラップタイムが毎周バラつく
・走行ラインがギザギザになる
・スマホだけでは精度が不安
・公式ポンダーとの差が気になる
といった悩みを感じることがあります。
その原因の多くはGPSの更新周期や測位環境にあります。
KLAP-USB-VER3は、スマートフォン内蔵GPSではなく外部USB-GPSモジュールを利用することで、高精度なラップタイム計測を実現するGPSラップタイマーです。
筆者自身がミニバイクやサーキット走行で実際にテストを重ねながら開発しており、「シンプルで確実にラップを刻む」ことを目的に設計しています。
なぜUSB-GPSを使うのか?
一般的なスマートフォン内蔵GPSは1Hz~5Hz程度で位置情報を取得しています。
時速100kmで走行している場合、
- 1Hz:約27.8mごとに位置取得
- 5Hz:約5.6mごとに位置取得
- 10Hz:約2.8mごとに位置取得
となります。
GPSそのものの測位誤差が消えるわけではありませんが、位置取得回数が増えることでフィニッシュライン通過時刻の計算精度が向上します。
そのためサーキット走行では、10Hz GPSモジュールを利用した方がより安定した計測結果を得やすくなります。
なお、KLAPでは独自の予測判定処理を採用しているため、1Hz GPSでも実用的なラップ計測は可能です。しかし、周回ごとの再現性やセクター解析を重視する場合は10Hz GPSの利用をおすすめします。
実走テストについて
KLAPは開発段階から実際のサーキット走行で検証を行っています。
筆者がミニバイク走行でテストした際には、10Hz GPSを使用することで走行ラインがより滑らかに記録され、周回ごとの比較がしやすくなりました。
また、記録したGPXデータを解析することで、
- コーナー進入速度
- 立ち上がり速度
- セクタータイム差
- ベストラップとの差
なども確認できるため、単なるラップタイマーではなく走行分析ツールとしても活用できます。
対応環境
対応OS
- Android
推奨GPSモジュール
| GPSチップ | 推奨度 |
|---|---|
| u-blox M10シリーズ | ◎ |
| u-blox M8シリーズ | ◎ |
| MediaTek系GPS(10Hz設定済) | ◯ |
※USB-OTG対応端末が必要です。
導入手順
① アプリをインストール
配布ページからアプリをインストールします。
② GPSモジュールを10Hz設定
高精度な計測を行うため、GPSモジュールは事前に10Hz設定することを推奨しています。
設定方法は以下の記事を参照してください。
③ GPSモジュールを接続
USB-GPSモジュールをAndroid端末へ接続します。
④ USB接続を許可
アプリ起動後に表示されるUSB接続許可ダイアログで接続するUSBモジュールを選択します。
⑤ スタートラインを設定
走行するサーキットのスタートラインを設定します。
主要サーキットでは固定ライン機能を利用できます。
⑥ 計測開始
STARTボタンを押すと計測開始です。
フィニッシュライン通過時に自動でラップタイムを記録します。
各機能の説明
USB-GPS
GPS接続状態を確認します。
START
ラップ計測開始。
LAP / RESET
手動ラップ計測またはリセット。
HISTORY
ラップ履歴を表示します。
RELOAD
アプリを再初期化します。
GPX SAVE
走行データをGPX形式で保存します。
GPX保存でできること
KLAPでは走行データをGPX形式で保存できます。
保存したデータは「KLAP Analyzer」で解析可能です。
解析を行うことで、
- 走行ライン比較
- セクタータイム比較
- 車速グラフ表示
- ベストラップとの比較
- セッティング変更前後の検証
などが行えます。
ラップタイムだけでは分からない走りの違いを可視化できるため、練習やセッティング変更時に非常に有効です。
よくある質問
Q. 1Hz USB GPSでも使えますか?
利用可能です。
KLAP独自の予測判定機能により実用的な計測は可能ですが、再現性向上のため10Hz GPSを推奨しています。
Q. オフラインでも利用できますか?
はい。
一度起動すれば基本的なラップ計測はオフライン環境でも利用できます。
Q. Bluetooth GPSは使えますか?
本バージョンはUSB-GPS専用です。
Q. GPSを接続しても認識しません
USB-OTG対応端末か確認してください。
また、USB接続許可ダイアログで許可を選択してください。
Q. ラップが計測されません
スタートライン設定や逆走判定が原因の場合があります。
スタートライン位置を見直してみてください。
関連記事
- GPSラップタイマーの誤差を減らす方法
- u-blox M10設定ガイド
- u-blox M8/M7設定ガイド
- KLAP Analyzer活用ガイド
- 公式ポンダーとの精度比較テスト
まとめ
KLAP-USB-VER3は、Android端末と外部USB-GPSモジュールを組み合わせることで、高精度なラップタイム計測を実現するGPSラップタイマーです。
特に10Hz GPSとの組み合わせでは、サーキット走行において高い再現性を発揮します。
さらにGPX保存機能とKLAP Analyzerを利用することで、ラップタイムだけでなく走行ラインや速度変化まで詳細に分析できます。
シンプルな操作性を重視して開発していますので、ぜひサーキット走行で活用してみてください。
※現在、次期バージョンへのアップデートおよびシステム調整のため、一時的にダウンロードリンクを非公開としています。配布再開時は本ブログでお知らせいたします。




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